国家情報院(韓国の情報機関)が20日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が妹の金与正(キム・ヨジョン)氏に権力を移譲したと明かした。ただし、金委員長の健康異常説についてはひとまず否定した。
韓国の保守系最大野党「未来統合党」所属で韓国国会情報委員会の野党側幹事を務める河泰慶(ハ・テギョン)議員は20日午後、国会で開かれた情報委の会議の直後、会見を行って「金正恩の動向について委任統治という言葉が出てきた」とし、「金与正が後継者に決まったのではないか」と語った。その上で、委任統治について「金正恩が依然として絶対権力を行使しているが、昔に比べると少しずつ権限を委譲している」と説明した。
河議員は「金与正が事実上のナンバー2」とも発言した。
また、金正恩の権力移譲の理由については「統治ストレス軽減という観点から」「金正恩の過去9年間の統治で、統治ストレスがかなり高まったかと思う」とし、さらに「第2に、政策失敗時に金正恩に銃弾が飛んでくる、失敗時のリスクがあまりに大きいというところから、責任回避という観点」と伝えた。
一方、韓国の与党「共に民主党」所属で国会情報委の与党側幹事を務める金炳基(キム・ビョンギ)議員は最近、北朝鮮の水害の状況について「深刻なものだった」「特に、金正恩政権成立後に最大の被害を記録した2016年よりも農耕地の浸水被害が大幅に増加した」と語り、また「北朝鮮はコロナ19について公式には『発生者なし』と言っているが、国境封鎖の長期化で最近は外貨不足現象が深刻になっており、今年も主な建設対象を大幅に縮小し、党の中核機関が緊縮運営を行うなどの動向がある」と伝えた。
北朝鮮が黄江ダムを爆破することについては「検討するほどに緊迫した事情はあったらしい」と語った。
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